【Python】⑬タプルⅠ
始めに
前回の記事では、関数を定義し、使用する方法について学びました。
今回はタプルについて学んでいきましょう。
前回の記事はこちら
タプルとは
タプルとは、リストと同様にデータ構造の一つで、複数のデータをまとめるのに便利な機能です。
リストについての記事はこちら
タプルとリストの違いとして、
・リストは[]のように角括弧で囲むのに対し、タプルは()のように丸括弧で囲むこと
・タプルは要素の挿入、追加、変更、削除ができないこと
が挙げられます。
タプルは、要素数が比較的少なく、要素の個数が決まっているときに使うとよいです。
また、タプルには要素を取り出す機能(アンパック)があるので、リストよりもプログラムを簡潔に書ける可能性があります。
タプルの作成
タプルの作成には以下のように表します。
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(値,値,...)
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上記のように、,(カンマ)で区切られた値をタプルに登録します。
作成したタプルは変数に代入することができます。
また、値を持たない空タプルを作成することができ、空のタプルは'()'と書きます。
例➀タプルの代入
それでは、タプルを利用して、商品のカタログを表示します。
今日のお昼ご飯はマクドナルドだったので、その商品でタプルを作成したいと思います。
たとえば、今日食べた
・チキンフィレオーーー('Berger','チキンフィレオ',360)
・サラダ---('Side','サラダ','280')
・Mセット―ーー('Set','Mセット','300')
・アップルパイーーー('Dessert','アップルパイ','100')
のように、カテゴリー、商品名、値段をまとめて管理したいと思います。
変数として代入したタプルはprint関数により、上記のように表示されます。
タプルの要素
タプルの要素はインデックスを用いて表すことができます。
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タプル[インデックス]
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例➁タプルとインデックス
先ほど作成したタプルitemについて、3つの要素をそれぞれ取り出して表示します。
例➀でitemについて作成し記憶してくれているため、今回作成する必要はありません。
インデクスは0からなので、0では'Berger'が、1では'チキンフィレオ'が、2では'360'が表示されます。
パックとアンパック
パックとは、丸括弧を使わなくても作成することができる機能のことです。
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変数=値,値,...
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例➂パック
例➀に記載されているサラダについてパックしたいと思います。
続いて、アンパックです。
アンパックとは、アンパッキングとも言い、タプルの変数を複数の変数に代入することができます。
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変数,変数,...=タプル
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例④アンパック
先ほど定義したitem2のタプルをアンパックしていきます。
変数を、'Category','Name','Cost'とすると以下のようになります。
最後に
今回はタプルについて学習しました。
量が多くなってしまったので、次の記事でもタプルについてまとめていこうと思います。