【Python】⑭タプルⅡ
始めに
前回の記事では、タプルについて学んでいきました。
今回の記事では、その続きを学んでいきましょう。
前回の記事はこちら
軽く復習
タプルとはデータ構造の一つで、複数のデータをまとめるのに便利な機能です。
()「丸括弧」で囲まなくてもタプルを作ることができ、その機能をパックといいます。
そして、タプルの要素を複数の変数に代入することができ、その機能をアンパックといいます。
複数同時代入
複数の変数に対して、複数の値を同時に代入することができます。
この機能は、パックとアンパックを組み合わせたような機能です。
複数同時代入は、以下のように表します。
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変数A,変数B,...=値A,値B,...
----------
代入させる変数と値の個数は一致させる必要があります。
例➀複数同時代入
前回の記事のアップルパイについて代入していきます。
アップルパイの要素は、'Dessert'、'アップルパイ'、'100'でした。
その要素を代入すると以下のようになります。
タプルのリスト
タプルを利用して、商品のカテゴリーと商品名、金額をまとめることができました。
複数のデータをまとめて管理するためにはリストが有効です。
例➁タプルのリスト
以下のようなタプルを要素に持つリストを作り、変数menuに代入するには次のように書きます。
リストは前回使用した、
('Berger','チキンフィレオ',360)
('Side','サラダ','280')
('Set','Mセット','300')
('Dessert','アップルパイ','100')
を使用します。
また、タプルのリストから情報を取り出す場合には、以下のようにします。
➀リストから要素(タプル)を取り出す
➁タプルの要素(この場合は文字列)を取り出す
リストから要素を取り出すのは、インデックスやfor文を使用します。
タプルから要素を取り出すには、インデックスやfor文に加えて、アンパックも使うことができます。
リストについてはこちら
例➂リストから情報を取り出す
リストからタプルや、タプルの要素を引き出します。
今回は、チキンフィレオのタプル、チキンフィレオの要素である商品名を表示したいと思います。
前回の記事にも記載したと思いますが、タプルは決まった個数のデータをまとめているのに向いています。
タプルには、アンパックの機能があるため、タプルを構成する商品名や、金額などを簡単に取り出せるという利点があります。
リストは個数が決まらないデータをまとめるのに向いています。
リストでは、データを後から追加したり、データを削除することができるという利点があります。
必要に応じて使い分けるようにしましょう。
終わりに
今回は前回に引き続き、タプルについて学びました。
先ほど説明したように、タプルには長所と短所が存在します。
それを理解し、それぞれ適したものを使うようにしましょう。