【Python】⑨制御構文Ⅱ(if文)
始めに
前回の記事では、for文について学んでいきました。
今回は、条件分岐の制御構文であるif文について学んでいきましょう。
前回の記事はこちら
比較演算子
制御構文において、条件に応じて処理を分岐するためには、条件式を用います。
ここでは条件式を記述するために必要な、比較演算子についてみていきましょう。
比較演算子という名前は仰々しいですが、内容は中学校で学んだ不等式のようなものです。
値を比較した結果は、True、Falseという値になります。
では、例を用いて確認しましょう。
例➀比較演算子
2020年5月4日15時現在のTwitterのフォロワーは108人です。
そんなフォロワーが100人よりも多いか、また200人よりも多いかを比較したものが以下のようになります。
現在のフォロワーは108人ですので、100人より多いかでTrue、200人より多いかでFalseとなります。
if文とは
if文は条件式の値に応じて処理を分岐する制御構文です。
if文は次のように動作します。
➀式の値がTrueの時、指定した処理を実行
➁式の値がFalseの時、何も行わない
if文の書式は以下の通りです。
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if 式:
処理
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for文の場合と同様に、if文の内部の'処理'はインデントする必要があります。
また、if文の内部の処理は複数行に渡って書くことができ、if文の中の処理はインデントされている部分すべてとなります。
if文の実行例は以下のようになります。
例➁if文
フォロワーが100人以上であれば、'100人以上です!'と表示するif文を書くこととします。
その場合、以下のようになります。
フォロワーは100人以上であるため、インデントされたprint関数が実行されます。
else部
if文にelse部を追加すると、条件が成立しなかったとき(式の値がFalseのとき)に、指定した処理を実行することができます。
if文のelse部は以下のように表わされます。
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if 式:
Trueの処理
else:
Falseの処理
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式がTrueのときTrueの処理が行われ、式がFalseのときはFalseの処理が行われます。
else部の実行例は以下のようになります。
例➂if文のelse部
例➁を変え、200人以上である場合'200人以上です!'と表示、Falseである場合は'200人ではありません...'と表示するものとします。
その場合、以下のようになります。
フォロワーは200人以上ではないため、else部が実行されます。
elif部
最後にelif部についての説明です。
if文の 条件とは別の条件が成立したときに、指定した処理を実行するものです。
if文のelif部は以下のように表わされます。
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if 式➀:
処理➀
elif 式➁
処理➁
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if文の式がFalseであり、elif部の処理がTrueである場合、処理➁が実行されます。
加えて、else部も先ほどのように加えることもできます。
elif部の実行例は以下のようになります。
例➃if文のelif部
先ほどの例➂を変え、200人以上である場合'200人以上です!'と表示、100人以上である場合は'100人以上です!'と表示、それ以外の場合は'100人未満です...'と表示するものとします。
その場合、以下のようになります。
フォロワーは200未満、100人以上であるため、elif部が実行されます。
終わりに
今回はif文について学習しました。
if文は条件付けにより様々な応用を利かせることができます。
次回は繰り返しの論理演算子while文について学習しましょう!