【Python】⑰辞書
始めに
前回、前々回は集合について学んでいきました。
今回は辞書について学んでいきましょう。
前回の記事はこちら
前々回の記事はこちら
辞書とは
辞書とは、リスト、タプル、集合と同様にデータ構造の一つです。
dictionary(ディクショナリー)とも呼ばれます。
辞書には以下のような特徴があります。
・格納する要素はキーと値のペアである
・重複したキーを持たない
・要素の順序は指定できない
・インデックスやスライスは使用できない
辞書の作成
辞書は集合と同じく、{}波括弧で囲んで作成します。
集合と異なるのは、キーと値のペアを並べることで、以下のように表します。
----------
{キー : 値 , キー : 値 , ...}
----------
辞書では、キーと値のペアを「:」(コロン)で繋げて指定します。
キーと値のペアは、「,」(カンマ)で区切って複数指定することができます。
例➀辞書の作成
モスバーガーを例に考えてみましょう。
キーはメニュー名、値は価格とします。
・モスバーガー(343+税)
・クリームチーズテリヤキ(371+税)
・モスライスバーガー焼肉(362+税)
・ホットドック(297+税)
辞書を作成し、要素を表示すると上記のようになります。
要素の取得
辞書から要素を取得するためには、以下のように書きます。
指定したキーに対応する値を返します。
----------
辞書[キー]
----------
例➁要素の取得
モスバーガーの要素を取り出す場合、以下のように表します。
モスバーガーの価格である343という値を取り出すことができました。
キーの取得
for文を辞書に適応すると、すべてのキーを一つずつ取り出すことができます。
-----------
for 変数 in 辞書:
処理
-----------
上記のように指定すると、辞書からキーを一つずつ取り出して変数に代入し、処理を行うことを繰り返します。
例➂キーの取得
先ほど作成した辞書からキーを取り出します。
キーの値の取得
先ほどはキーを取得しました。
今回は、すべてのキーの値のペアを取り出す場合は、辞書のitemメソッドを使います。
----------
for 変数A,変数B in 辞書 .item():
処理
----------
例④キーの値の取得
商品名と価格をを一覧表示します。
要素の追加、変更、削除
辞書は、要素の追加、変更、削除が可能です。
辞書の追加は以下のように表します。
----------
辞書[キー]=値
----------
例➄辞書の要素の追加
モスチキン(260+税)の要素を追加したいと思います。
辞書から要素を変更するためには、辞書にあるキーを指定した場合にはそのキーに対応する値を変更します。
例⑥辞書の要素の変更
モスチキンの値段は250+税だったため、要素の変更をしたいと思います。
先ほど260となっていたモスチキンの値は250に変更されました。
続いて、辞書から要素を削除する方法について示します。
辞書から要素を削除するためにはdel文を使用し以下のように表します。
----------
del 辞書[キー]
----------
例⑦辞書の要素の削除
クリームチーズテリヤキは季節限定メニューですので、辞書の要素を削除することとします。
辞書からクリームチーズテリヤキが削除されたことがわかります。
最後に
今回は辞書について学んでいきました。
モスバーガ―を例に使用したのですが、本当に美味しいですよね。
ファストフード店の中では高価であると思っていたのですが、マクドナルドと比較してもそれほど高くはなく、それでいてあれだけ美味しい。
しかも、野菜が多い!
お店が近いのでよくお世話になっています。
次回は内包表記について学んでいきましょう!