【Python】⑮集合Ⅰ
始めに
前回、前々回の記事では、タプルについて学んでいきました。
今回の記事では、データ構造の一つである集合について学んでいきましょう。
集合自体は、高校数学で一度は触れたことのあるものだと思います。
Python言語においても、集合は同じようなものなので、理解しやすいと思います。
前々回の記事はこちら
前回の記事はこちら
集合とは
集合はリストやタプルと同様に、データ構造の一つです。
set(セット)とも呼ばれます。
集合の特徴として以下のようなことが挙げられます。
・重複する要素は持たない
・要素の順位は指定できない
・インデックスやスライスは使用できない
1つの集合に対して、同一の要素は1つしか格納することができないため、同一の要素を格納しようとしても1つとなってしまいます。
また、要素の順序も指定することができません。そのため、要素を取り出す順序は、格納した順序とは異なる可能性があります。
それでは集合を使うメリットとは何でしょう?
それは、
・要素の有無を高速に調べられる
・集合用の特別な演算がある
という点です。
これらが活かせる機会に使用するようにしましょう。
集合の作成
集合は{}波括弧で囲んで作成します。
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{値,値,...}
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例を用いて確認しましょう。
例➀集合の作成
動物の集合を作成していこうと思います。
以下のような哺乳類の種類を集合に登録し、変数mammalに代入してみましょう。
・dog(犬)
・cat(猫)
・elephant(ゾウ)
・giraffe(キリン)
・bat(コウモリ)
・dolphin(イルカ)
このように、集合には順序がないことがよくわかります。
要素の追加
集合に要素を追加するには、|=演算子を使います。
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集合|={要素}
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|=は+=や-=などと同様に、複合演算子の一種です。
集合には要素の順序という概念がないため、追加した要素はどこに追加されるかはわかりません。
例➁要素の追加
先ほど作成した集合に
・whale(クジラ)
の要素を追加してみましょう。
上記のように、集合mammalにクジラが追加されたことがわかります。
要素の削除
集合から要素を削除するためには、-=演算子を使用します。
-=演算子は以下のように使用します。
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集合-={要素}
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-=演算子を使用する際に、削除する要素が集合に含まれていない場合、エラーにはなりませんが集合は変化しません。
例➂要素の削除
猫の要素を削除したいと思います。
集合mammalから猫の要素が削除されたことがわかります。
終わりに
今回は集合について学びました。
集合の長所を理解し、適したものに使うようにしましょう。
次回の記事では、集合の続きを学んでいきましょう。